KUMICOMI

2007年5月31日 (木)

ちいさいけれど

Vfsh03755月も今日でおしまいだ。
今年も又かまきりのこどもたちが庭のそこここを歩いている。
カメラを向けると首をぐるりとこちらへ廻し、小さなカマを振り上げて威嚇してくる。
お尻をピンとあげてゆっくりと身体をゆらして。きりりと凛々しいその姿はとても2センチそこそこには思えない。
大人のかまきりに比べるとちょこまかと動き回ってどこか落ち着かない。
たくさん見る事があり、たくさんやる事があるから。
まだまだ落ち着いてなんかいられない。立ち止まってなんかいられないのだ。

ブログが新しいかたちになりました。なかなか更新されないKUMICOMIを暖かく見守って下さってありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

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2006年8月31日 (木)

音の色

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「チーパーズの演奏を聞いてるとなんか稲生座の天井が無くなって上から明るい光がさしてくる感じがするんだよね…だから昼間に屋外で撮りたいと思うんだけど…」

チーパーズのCDがもうすぐ出来上がる。ジャケット写真の撮影を担当してくれた京子ちゃんとは知り合ってから10年以上になる。とても控えめな彼女は稲生座でいつの間にかカウンターにちょこんと座って飲んでいる。小柄な彼女はいつの間にか客席の合間に滑り込み「いつこんなの撮ったの?」と思うような表情の写真を撮ってくれている。
私達は彼女の撮る写真が大好きなのだ。だからCDジャケットを写真にしようという話になった時、迷わず京子ちゃんにお願いする事にした。撮影の打ち合わせの時彼女に「何かイメージはある?」と聞いた時帰って来た答えが冒頭の言葉だった。嬉しかった。

8月の始め、早起きしての撮影は夏休みみたいでとても楽しかった。もうすぐ出来上がる。
この音色が皆さんの心へ届きますように!

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2005年11月 7日 (月)

光のなかで

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一年と一月、お休みさせてもらってしまった。書き始めては途中で止まり、また次を書きかけては止まり…何から書いて良いものかなかなかその糸口が見つからないままここまで来てしまった。伝えたい事、話したい事が山ほどあって上手く言葉にならないけれどまた少しづつ書いて行こうと思っている。この一年の間、暖かく見守って下さっていた沢山の方に心から感謝しています。

風が冷たく空は高い。でも明るい光が差し込んでまぶしく全てを照らしてくれている。

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2004年10月 6日 (水)

扉をたたけば…


旅から戻ってきて二週間がたった。
今回は本当に充実した旅だった。
一日ごとに、場所ごとに、そして逢う人ごとに、とても大切な意味を感じる旅だった。

閉まっている扉も、トントンとたたいてみる。気持ちをこめて。そうすればかならず中からカギを開けてもらえる。
そんな旅だった。
見ているだけ、思っているだけ、では、何も伝わらないし、何も変わらない。

庭はもうすっかり秋の様相…取り残した山椒の実が枝で黒くつやつやと光っている。
ふと見ると白花カタバミの新芽がふたつならんで開いていた。

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2004年9月17日 (金)

秋の空に…


明日の早朝、長距離バスで東京を発つ。

名古屋、京都、大阪、そして岡山。毎晩ライブをしては、また次の所へ旅だつ…
懐かしい顔を思い浮かべてわくわくする。そして、新しく出会える人を思いドキドキする。

秋の澄んだ空気を伝って、どうか私たちの音が皆さんの胸に届きますように!

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2004年6月21日 (月)

夏の気配


このひと月、なんだかとても忙しかった気がする。法事が続いたり、絵を描く仕事を受けたりもしていて自分の為に使える時間が限られていたので、こうして「週刊KUMIKO」に向き合うのはひとつきぶり、正確に言えば一ヶ月と一週間ぶりという始末。でも充実した日々でもあった。

法事で訪れた岩手では、美味しいごちそうと暖かいもてなしにおなかもこころもいっぱいになった。義父の実家から「昔これで、わらびもちなんかを食べたんだよ」という綺麗なガラス鉢や印判染めの長皿、茶わん等をもらってきた。電車の窓からそこここに見えているのは胡桃の木だよと教えてもらった。目に見えるものも見えないものもあわせて、たっぷりおみやげをもらって帰ってきた気がする。両親とも関西出身の私はいわゆる「田舎」と呼べるところが無かったので、夏休みが終わってみんなが「田舎へ行っててね..」と話すのをちょっと羨ましく思ったりもしたものだ。この年になってこうして今まで知らなかった所を「田舎」と呼べるようになるのは不思議な気持ちもするけれど、何だか「ありがたいなぁ」と思ってしまう。

ひと月の間に我が家の庭はすっかり夏の景色になっている。いつもは私がいいかげんに植えているので庭の作物もあまりちゃんと育ってくれないのだけれど、今年はあおやぎ氏がちゃんと手入しているので畑も順調だ。昨日は今年初もののインゲンを少し食べた。今日は台風が近づいているので外はかなり荒れ模様だ。インゲンの花が落ちないでいてくれるといいのだけれど...。カミキリムシがどこからかやって来て玄関の柱にとまっていた。ちょっと家の中へ入って出てみたらもう何処にもいなかった。

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2004年5月13日 (木)

かすかな音


そろそろ陽が落ちようかという時刻、近所を歩いていた。ちょっと大事な電話がかかってくるのを待ちながら歩いていたせいか、何だか辺りはいつもより静かでひっそりとしていた。

「カラン」「コロン」「ポロン」...
小さな小さな音、かすかな、でもはっきりとした音が何処からか響いてきた。

「何だろう?」立ち止まって耳を澄ます。そしてそっと音のする方へと近づいてみる。あおあおとした柔らかな新芽の伸びた垣根が終わったそこは古い診療所の玄関先だった。よくよく目を凝らしてみるとそこにはおびただしい数の柿の花が落ちていた。かすかな音はその花が地面に打ちつけられる音だったのだ。スズランを少しだけ大きくしたようなその花はとろりとしたクリーム色、金魚鉢みたいにそり返った花の縁だけ少し焦げ目をつけたみたいに茶褐色をしている。手のひらにのせてみて初めて気がついたけれど、梅や桃とは違って「ガク」ごと全部が落ちてきているのだ。音も無く花びらだけ散ってゆく花とは違って、落ちた花は実を結ぶ事は無い。最期にひとこと、何かを伝えているのだろうか?

「カラン」「コロン」「ポロン」...
小さな音、かすかな、でも確かな、はっきりとした音がそこには響いていた。

風邪をひいて診療所に行った時、待合い室で咲いていたシクラメン。こんなに物言いたげに首を傾けていたのに、その時はまったく気づかなかった。きっと自分の事で精一杯で、耳を澄ます余裕なんてなかったんだろう...

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2004年5月 1日 (土)

ヒトメボレ


「可愛い!」思わず立ち止まってのぞきこんでしまった。ほんの小指の先ほどの小さな小さな花、そのひとつひとつが赤と白のシマ模様なのだ!こんな花、初めて見た。今入荷したばかりの様子、ほんの15鉢ほどしか無さそうなので「今を逃すともう逢えないかも」と財布の小銭と相談して一鉢だけ買うことにした。私の様子がよっぽど目立ったのか、老夫婦が立ち止まりのぞきこんで「まぁ可愛らしい!」と一緒に選ぶ事に。「よく見つけたわねぇ、あなたが居なかったら通りすぎてるところだった」と感謝された。「3鉢ほど買いますか」と仲良く選んでいるご夫婦に別れを告げてレジへ行き「後で取りに来ます」とあずかってもらうことにした。取りに行くと別の女の子がいて、中を見たとたん顔がパッと輝いた。「わぁ可愛いですね!」彼女も買って帰ったかもしれない。もしかすると持って歩いてると色んな人に声をかけられるかもしれない。

名前は「宿根バーベナ/ミータン」もっと和風な名前かと思ったのに。

伸びすぎたら切りもどして肥料を与えると良いらしい。
「再び新しい芽が伸び、花を付け植物全体が元気になります」

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2004年4月27日 (火)

花も団子も


4月の庭は本当ににぎやかだった。いつもの春ならソラマメやスナップえんどう、ワイルドストロベリーなど、食卓へ上るものたちの花が中心だったが今年はまさに「お花ばたけ」。

まっ白な原種のチューリップに始まり薄紫色のハナニラ、すみれ色のチューリップ、一輪づつがストライプ模様が入っているムスカリ、真っ赤で花の真ん中が黒い原種のチューリップ...秋にもらって植えつけた球根が次から次へと咲いている。ミツバチが忙しそうに飛んでいる。直植えしたまま本当に何の世話もせず放りっぱなしだったのにどれもみな元気に育ってくれた。

唯一、ちょっとしゃれっ気をだして鉢植えにしたムスカリだけは、2月に一度、葉っぱが全部枯れてしまった。「駄目でもともと」と短く刈っておいたらちゃんと花芽が出てきてほっとした。「やっぱり全部、直植えにすれば良かったなぁ...」球根は掘り起さず植えっぱなしで来年も咲いてくれるらしい。だんだん野生化して行くのかもしれない。チューリップはタネが出来ないものと思っていたけれど原種の方は花が終わったあとに実が出来てきた。種まきできる位になるのだろうか?

これはスナップえんどうの花。可憐な花の後には、美味しい収穫が。

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2004年3月30日 (火)

原種


冷たい雨続きだった先週、一日だけ晴れた日曜日の朝に
チューリップの花がひらいた。
年末からあたためてきた大切なライブイベントが行われるその日
チューリップの花はひらいた。
秋に植えたまま、本当に何にも手をかけてやらなかったけれど、
きびしい寒さを通り抜け、暖かな陽ざしをあびてツンととんがった花びらをひらいた。
背たけは20センチほど、細くてきゃしゃな茎にうつむきかげんのツボミが
一株に3つほどついている。
知らずに見たならほとんどの人はチューリップとは思わないだろう。
朝、二りんだけしか咲いていなかったのが出かけるときにはまた二りん、
「いってらっしゃい。きっと良いライブになるよ」そういっているように
精一杯花びらをひろげてゆれていた。

その日のライブは、たくさんの人の、たくさんの気持ちのこもった素敵なものになった。

「そんなに一生懸命ひろげるとすぐに散っちゃうよ」
こっちの心配をよそに、夜は花びらを閉じて眠り、朝にまたひらいて、
その後一週間、可憐な顔を見せてくれている。

外ではまた雨がふりはじめている。暖かな春の雨が。

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2004年3月 3日 (水)

ミゾレヲアツメテ


昨日東京では昼間雪がちらほら降っていた。灰色の空にゆっくりと舞い落ちてくる雪は真っ白な花びらのように見えた。

東京へ来て初めての冬のある朝、アルバイトに行こうとドアを開けたら雪がちらほら舞っていた。「15分程歩けばバス停だしまぁいいや」と傘を持たずに出かけたのだが、バス停に着いた時には全身真っ白になっていて、皆に「どうして傘さして来なかったの?」と言われた。関西、特に神戸では昼間ちらほら降る雪が積もるなんて事はまず無かったので「傘をささなきゃ」なんて思ってもみなかったのだ。

その冬はことに寒く何度か雪がつもった。その頃住んでいた家は玄関を出た所がゆるい下り坂の終点になっていて、うっかりしているとつもった雪が全部ドアの前に押し寄せてきて開かなくなってしまうのだ。雪かき用のシャベルなんて持ってないのでチリトリで一生懸命雪かきしていたが、さすがに腰が痛くなった。少し陽が射して路に溶け出した雪が夜にまた凍りつき今度はなかなか溶けてくれない。日陰の雪は4月になってもまだ残っていた。坂道の多い所だったから日陰の凍りついた道を歩いたり自転車で走ったりするのはかなり大変だった。こどもの頃あんなにつもるのが楽しみだったのに「あぁ、明日の朝、つもるのかなあ」とちょっと憂鬱にさえなっていた。

引っ越して今の家へ来てからは駅まで近いという事もあり、雪がつもってもそれほど大変でも無くなった。ゲンキンなものでそうなると「なぁんだ、もう止んだのか」と、つもらないとちょっとがっかりしたりする。
昨日も途中でみぞれに変わって結局雪はつもらなかった。
その代り、という訳ではないけれど今日は庭の葉っぱたちが綺麗な宝石をその手のひらに集めて見せてくれた。

明日はまた寒くなるらしい。春はもう少し「おあずけ」のようだ。

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2004年2月12日 (木)

冬の寒さに


「10月中旬以降に始めてください」と説明書にあったので油断していた。11月、12月は目まぐるしく過ぎあっというまに年末が迫っていた。はっと思い出してもう一度みたら「水栽培開始時期は12月中」となっていたので慌てて水に浸けた。なんとかギリギリ間に合ったようだ。

あの、首の処が「きゅっ」とくびれた水栽培用のガラス容器は家には当然無い。「買うのもなんだし...何か良いものはないかなぁ」とさがしてみたのだが、球根が中に落ちないでちゃんと支えられ、しかもちょっとだけ水に浸せるという、ちょうど良い具合のものがなかなか見つからない。「あのガラス瓶は良く出来ているもんだなぁ」と感心しているうち、まっ白な根っこが伸びてきた。今さら買うのも悔しいので、パスタソースが入っていた瓶に乗せてみたら何とか中に落ちずにおさまった。根っこも水に届くのでまあ良しとする事にした。

1月も半ばにさしかかった頃、黄緑色にとんがった小さな芽が出てきた。球根がずいぶん紫色だった事に気付いた。緑のつのを生やした鬼の子どもみたいなままでしばらく大きな変化は無く1月を終えた。

2月に入ったとたんにその角は急に大きく膨らみはじめ、そして割れた。中にはアスパラガスの親分みたいな穂先が眠っていた。少し青白いそのつぼみは一日ごとに青みを増し先週の土曜日の朝、穂先をほころばせた。その色は球根から少しわけてもらったような紫色。それから毎日ゆっくりとつぼみが開きこれが今日の姿。つぼみのまま茎が伸びてそれから咲いてくるもんだと思っていたら違っていた。「2月下旬頃から花が楽しめます」とあるのでちょっと気の早いヒヤシンスなのかもしれない。

「冬は水が凍らない程度の寒さに十分あててください。」

それが綺麗な花を咲かせる秘けつらしい。

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2004年1月11日 (日)

ごほうび


先日我がYagingスタジオで寺田町氏のレコーディングが行われた。
寺ちゃんはもうここ何作もうちで録ってくれていて、エンジニア、浪速氏ももう馴れたもの。
今回のイメージにあわせてマイクを選びセッティング、寺ちゃんも「すっ」と自分の世界へ滑り込む。
かなり冷え込んだ2日間だったけれど、好い感じで録音作業は進み無事終了、「お疲れさま!」と皆で乾杯。
今回私も一曲アコーディオンで参加させてもらっているがお酒の呑めない私のためにと寺田町オフィスから「ごほうび」が届けられた。
玉手箱のようなその中にはケーキがふたつ、洋梨のタルトとカマンベールタルトが入っていた。
美味しいものはその姿も美しい!タルトの表面に閉じ込められた洋梨はまるで夕焼けに浮かぶお月様のよう(そんなものが有るとすれば?)
「後でゆっくり....」と思っていたけれど皆のお酒が進むにつれ私もケーキの事が気になってきた。
「やっぱり今食べちゃえ!!」洋梨のタルトをひとくち....。
思ったよりもうんと軽いくちあたりのそのケーキは口の中で「ふわり」とほどけていった。
「ああ!しあわせ!」美味しいものは人を幸せにするのだ!
空には満月がぽっかりと浮かんでいる。
皆はお酒に酔い、私はケーキに酔っぱらって、至福の夜はふけて行った....

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2004年1月 2日 (金)

春の気配


新しい年が始まった。
喪中だった事もあって、何処へも出かけず家で静かに年明けを迎えた。
年越しそばは温かい「鳥つけそば」。たっぷり茹でたお蕎麦でお腹一杯....
ちょっとひと休みしてからお風呂へ入り、湯舟のお湯を抜き
お風呂掃除しているうちに年が明けていた。

こどもの頃は除夜の鐘を布団の中で聞いているうちに眠くなり
目覚めた時には、まっさらな新しい年が来ていた。
三が日はそれぞれ違ったお雑煮を食べる。
元旦は「白味噌雑煮」、二日は「とろろかけ御飯」(何故かこの日はご飯)、
そして三日目は「焼き雑煮」(具は水菜と焼いたお餅だけ)。
きっとそれぞれ「いわれ」があるのだろうけれどはっきりは解らない。
ごぼう、里芋、蓮根、結びコンニャクなど薄味のお煮しめと黒豆、酢蓮....
こどもたちにも、おとそが廻って来てそれらしい顔をしてひとなめする。
そうして毎年新しい年が静かにすべり出していった。
実家を離れた今は、お雑煮はとり肉と水菜、しいたけ等のシンプルなお雑煮、
そしてお煮しめは色々な素材を一緒に入れる筑前煮が定番になっている。
それぞれの家で違う味のお正月があるんだろうな...

風は冷たいけれど春はもうそこまで来ている....

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2003年10月18日 (土)

影とダンス


今年は「夏」といえる時季がほんとに短かった気がする。
それに、いつもなら「あ!秋の空気に変わったな」と
嬉しく感じる日があるのだけれど
今年は秋の気配をゆっくり味わうというよりも
「寒~い!」と目が覚めていきなり季節が変わってしまった感じ。
本当は一年の間で一番好きな季節なのだけどちょっと残念...
それでもやっぱり心地よい秋の日ざしの中、
球根の植え付けをした。
神戸に住む従姉がチューリップやヒヤシンス、スイセン等の
原種に近い小さめの花が咲くという球根を沢山送ってくれたのだ。
考えてみれば、野菜やハーブなど、収穫できるものは
常になにかしら育ててはいるけれど、
小学生の時以来かもしれない。花の球根を植えるなんて。
「直植えでも大丈夫?」と聞くと、「全然平気」だそうだ。
スコップがたたない位ガチガチの
玄関脇の日当たりの良い所を耕して腐葉土を混ぜ込み
ふっくらとした土に球根を置き土をかける....
2日掛かりで植え付けを終えた。
空には細かいいわし雲が広がっていた。
ふと見ると玄関にカマキリが止まっている。
卵を産んだ後らしくお腹はぺたんこ。
長い影と一緒にゆっくりとゆれていた。

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2003年7月27日 (日)

一晩限りの...


あれはまだ八王子に住んでいた頃
夕方近所を歩いてた時ふと目にとびこんできた白いものに
はっとして目がくぎづけになった
文章で読んだだけで写真も見たことがなかったけれど
「これだ!」とすぐにわかった。
「レースを広げた様に繊細な白い花...」
それはちょうどレースを広げはじめた
カラスウリの花だった。
以外にもすぐ近所の家の生け垣にそのツルはのびていて
それまで何年もそこを通っていたのに
何故か一度も気づいた事がなかったのだ。
(もしかするとその年初めてそこに生えてきたのかもしれない。)
ドキドキしながら、また夜暗くなってから見に行くと
レースの花が見事に出来上がっていた。
あくる朝見に行ってみると
道には一夜の命を終えた花達が...

それ以来ちょっとした空地や生け垣なんかがあると
つい探してしまう。
これはつい四、五日前のもの。
昼間、ツボミを見つけて、咲きそうな頃まで
時間をつぶしてから見に行った。
レース細工は出来上がったばかり
もう少し経てばピンと広がるのだけど
暗くて写らなくなると残念なので...

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2003年7月11日 (金)




4月の関西ツアーから東京へ戻ってまだ日も経たない月末
神戸の実家から留守番電話が入っていた
「おばあちゃんが亡くなった」との知らせ
翌日夜の新幹線で神戸へ向かった

小学校へ上がる頃まで一緒に住んでいた祖母。
おばあちゃんっ子だった私は
朝早く目覚めるといつもそーっと部屋を抜け出しては
布団にもぐり込みに行っていた...
ある晩、何故か急に心細くなり
「おばあちゃんも死ぬの?」と聞いた。
「くみちゃん、ロウソクは火ぃ灯けてたらだんだん
短ぁくなって最後は消えてなくなるでしょう?
人もねぇそれと同じなんよ」と祖母は言った。
そのとき思い浮べたろうそくの灯...
今でも目に浮かぶ。

いつも誰かの面倒をみて、
こまねずみのようにくるくる動いていた祖母...
お骨になったとき、指先の骨が綺麗に残っていた。
普通は殆ど残らないらしい。
「私はこんなに綺麗に残るかしら...」

これは実家のユスラウメ。
青柳家からもらった実の種を私の母が蒔いたもの。
雨に洗われた透きとおるような赤い果実は
ふっくらと甘ずっぱかった。

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2003年4月12日 (土)

のら同士


近所を散歩してたらきれいな「水色」が目に飛び込んできた。
近付いてみるとそれはヒヤシンスだった。
もう何年も植えられっぱなしのようで
すっくりと伸びた茎に、花もまばらに付いて野草のような趣き。
広くて雑木林みたいなその庭は、あまり手を加えていない風で
地味だけど、良く見ると色んな木や草があって
それぞれの季節が来るのをひっそりと待っている。

中に入って行きたい気持ちを抑えながら
そっと金網越しに手を伸ばし、盗撮を試みていると
悠々とノラがその奥を横切っていった。
欲張って両方撮ろうと思ったら両方ともボケてしまった....

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2003年3月31日 (月)

春の号 


やっぱり季刊になってしまった!
あれからアボガドは何度となく葉を落としては又新芽を吹き
素晴らしい生命力を見せてくれていた。
真冬を迎え、「いよいよ、外じゃこごえちゃうナ」と部屋へ入れてやった。
空気が乾燥して、土も乾いてるからと、水をたっぷりやってたのだけれど、どうやらやりすぎていたらしく、あれよあれよと思う間に葉っぱは落ち、ついに茎ごと枯れてしまった。
炎天下、あんなに次々と新しい葉っぱを茂らせてたのに
あまりにあっけなく枯らしてしまいかなり後ろめたい気分だった。
そういえば、ローズマリーも以前、同じように枯れかけて慌てて外へ出した事があったっけ...その後どんなに雪に埋もれようと青々とした葉っぱを茂らせてくれている。
これは「ハナカンザシ」。雪の中でつぼみをつけてたのが
一昨日咲いたトコロ。

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2002年12月 4日 (水)

アボガド その後


それからほどなく暑い夏がやってきた。
気持ち好さげに葉っぱを広げるその姿を見ていると
「やっぱり暑い所の植物なんだ!」と妙に納得。
すっかり油断した私はついうっかり水をやり忘れ、
気付いた時には...
あー!
せっかく広げてた葉っぱは無惨な姿に成り果てていたのでした。

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2002年11月25日 (月)

3日坊主


「週間」KUMIKOのはずが見事に3回目までで
「月間」どころか「季刊」になってしまった...!
写真は少しずつ育って来ている我が家のアボガド。
今年の春頃確か食べたような気がする。
「芽が出るのかなぁ...」と埋めるでもなく何となく植木鉢に
種を置いといてみた。(.水だけはやっていた。)
「やっぱりダメそう...」と思いかけた夏のある日、
まんなかがすこ~し割れてきた!
そう、芽が出てきたのだ...!


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2002年9月10日 (火)

もどき...



ある時父が「キクイモ掘ってきたぞ」と、小さなお芋をたくさん採ってきた。母がさっそく茹でてくれたそのお芋は甘くてとっても美味しかった。ずっと、「小さいひまわり」だと思っていたその花はキクイモの花だった。

父には秘密の採集場所が沢山あって、時々不思議なものを採ってきては私達家族に「これはな、...」と解説してくれる。「山菜刈り」とまではいかない、ちょっとした散歩のついでの収穫なのだ。おかげで私も、気がついたら「何か実って無いかな...」と思いながら歩く人になっていた。

ぶどうだと思っていたこの実はヤマゴボウ。これは食べられない。修行が足りないのか、なかなか美味しいものは見つからない...

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2002年9月 2日 (月)

夏の終わり...


何処かの駐車場の、フェンスにからみついていた種を貰ってきて
蒔いたのが始まりだったと思う。
それ以来毎年こぼれ種で色んな処から芽を出しツルを伸ばしては
次々と淡いブルーの花を開く...
前の晩のうちに準備をはじめたつぼみは、明け方ゆっくりその
カラダをほどき始める。綺麗にたたまれたヒダが少しずつ開いてゆく...
夜更かしした時は空が明るくなってきた頃、その様子を見たくて庭へ出る。空気が冷たくて気持ち好い....
小学生の頃は夏休みの宿題で観察日記が一番大変だったのにな...

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2002年8月26日 (月)

新連載


自分で使えるデジカメを持ち歩くようになった。
..と言っても安いおもちゃのようなヤツだから画像も粗いし
ちょっと暗いと写らない(そういう時は「ブー!」って音がする)
でもフィルムがいらないなんてすごい!
まばたきするように写真が撮れる。
去年の夏に買ったのでかれこれ一年、
少しずつたまった私のメモを気まぐれに切り張りしてみます...

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