KUMICOMI

2007年5月31日 (木)

ちいさいけれど

Vfsh03755月も今日でおしまいだ。
今年も又かまきりのこどもたちが庭のそこここを歩いている。
カメラを向けると首をぐるりとこちらへ廻し、小さなカマを振り上げて威嚇してくる。
お尻をピンとあげてゆっくりと身体をゆらして。きりりと凛々しいその姿はとても2センチそこそこには思えない。
大人のかまきりに比べるとちょこまかと動き回ってどこか落ち着かない。
たくさん見る事があり、たくさんやる事があるから。
まだまだ落ち着いてなんかいられない。立ち止まってなんかいられないのだ。

ブログが新しいかたちになりました。なかなか更新されないKUMICOMIを暖かく見守って下さってありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

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2006年8月31日 (木)

音の色

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「チーパーズの演奏を聞いてるとなんか稲生座の天井が無くなって上から明るい光がさしてくる感じがするんだよね…だから昼間に屋外で撮りたいと思うんだけど…」

チーパーズのCDがもうすぐ出来上がる。ジャケット写真の撮影を担当してくれた京子ちゃんとは知り合ってから10年以上になる。とても控えめな彼女は稲生座でいつの間にかカウンターにちょこんと座って飲んでいる。小柄な彼女はいつの間にか客席の合間に滑り込み「いつこんなの撮ったの?」と思うような表情の写真を撮ってくれている。
私達は彼女の撮る写真が大好きなのだ。だからCDジャケットを写真にしようという話になった時、迷わず京子ちゃんにお願いする事にした。撮影の打ち合わせの時彼女に「何かイメージはある?」と聞いた時帰って来た答えが冒頭の言葉だった。嬉しかった。

8月の始め、早起きしての撮影は夏休みみたいでとても楽しかった。もうすぐ出来上がる。
この音色が皆さんの心へ届きますように!

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2005年11月 7日 (月)

光のなかで

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一年と一月、お休みさせてもらってしまった。書き始めては途中で止まり、また次を書きかけては止まり…何から書いて良いものかなかなかその糸口が見つからないままここまで来てしまった。伝えたい事、話したい事が山ほどあって上手く言葉にならないけれどまた少しづつ書いて行こうと思っている。この一年の間、暖かく見守って下さっていた沢山の方に心から感謝しています。

風が冷たく空は高い。でも明るい光が差し込んでまぶしく全てを照らしてくれている。

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2004年10月 6日 (水)

扉をたたけば…


旅から戻ってきて二週間がたった。
今回は本当に充実した旅だった。
一日ごとに、場所ごとに、そして逢う人ごとに、とても大切な意味を感じる旅だった。

閉まっている扉も、トントンとたたいてみる。気持ちをこめて。そうすればかならず中からカギを開けてもらえる。
そんな旅だった。
見ているだけ、思っているだけ、では、何も伝わらないし、何も変わらない。

庭はもうすっかり秋の様相…取り残した山椒の実が枝で黒くつやつやと光っている。
ふと見ると白花カタバミの新芽がふたつならんで開いていた。

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2004年9月17日 (金)

秋の空に…


明日の早朝、長距離バスで東京を発つ。

名古屋、京都、大阪、そして岡山。毎晩ライブをしては、また次の所へ旅だつ…
懐かしい顔を思い浮かべてわくわくする。そして、新しく出会える人を思いドキドキする。

秋の澄んだ空気を伝って、どうか私たちの音が皆さんの胸に届きますように!

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2004年6月21日 (月)

夏の気配


このひと月、なんだかとても忙しかった気がする。法事が続いたり、絵を描く仕事を受けたりもしていて自分の為に使える時間が限られていたので、こうして「週刊KUMIKO」に向き合うのはひとつきぶり、正確に言えば一ヶ月と一週間ぶりという始末。でも充実した日々でもあった。

法事で訪れた岩手では、美味しいごちそうと暖かいもてなしにおなかもこころもいっぱいになった。義父の実家から「昔これで、わらびもちなんかを食べたんだよ」という綺麗なガラス鉢や印判染めの長皿、茶わん等をもらってきた。電車の窓からそこここに見えているのは胡桃の木だよと教えてもらった。目に見えるものも見えないものもあわせて、たっぷりおみやげをもらって帰ってきた気がする。両親とも関西出身の私はいわゆる「田舎」と呼べるところが無かったので、夏休みが終わってみんなが「田舎へ行っててね..」と話すのをちょっと羨ましく思ったりもしたものだ。この年になってこうして今まで知らなかった所を「田舎」と呼べるようになるのは不思議な気持ちもするけれど、何だか「ありがたいなぁ」と思ってしまう。

ひと月の間に我が家の庭はすっかり夏の景色になっている。いつもは私がいいかげんに植えているので庭の作物もあまりちゃんと育ってくれないのだけれど、今年はあおやぎ氏がちゃんと手入しているので畑も順調だ。昨日は今年初もののインゲンを少し食べた。今日は台風が近づいているので外はかなり荒れ模様だ。インゲンの花が落ちないでいてくれるといいのだけれど...。カミキリムシがどこからかやって来て玄関の柱にとまっていた。ちょっと家の中へ入って出てみたらもう何処にもいなかった。

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2004年5月13日 (木)

かすかな音


そろそろ陽が落ちようかという時刻、近所を歩いていた。ちょっと大事な電話がかかってくるのを待ちながら歩いていたせいか、何だか辺りはいつもより静かでひっそりとしていた。

「カラン」「コロン」「ポロン」...
小さな小さな音、かすかな、でもはっきりとした音が何処からか響いてきた。

「何だろう?」立ち止まって耳を澄ます。そしてそっと音のする方へと近づいてみる。あおあおとした柔らかな新芽の伸びた垣根が終わったそこは古い診療所の玄関先だった。よくよく目を凝らしてみるとそこにはおびただしい数の柿の花が落ちていた。かすかな音はその花が地面に打ちつけられる音だったのだ。スズランを少しだけ大きくしたようなその花はとろりとしたクリーム色、金魚鉢みたいにそり返った花の縁だけ少し焦げ目をつけたみたいに茶褐色をしている。手のひらにのせてみて初めて気がついたけれど、梅や桃とは違って「ガク」ごと全部が落ちてきているのだ。音も無く花びらだけ散ってゆく花とは違って、落ちた花は実を結ぶ事は無い。最期にひとこと、何かを伝えているのだろうか?

「カラン」「コロン」「ポロン」...
小さな音、かすかな、でも確かな、はっきりとした音がそこには響いていた。

風邪をひいて診療所に行った時、待合い室で咲いていたシクラメン。こんなに物言いたげに首を傾けていたのに、その時はまったく気づかなかった。きっと自分の事で精一杯で、耳を澄ます余裕なんてなかったんだろう...

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2004年5月 1日 (土)

ヒトメボレ


「可愛い!」思わず立ち止まってのぞきこんでしまった。ほんの小指の先ほどの小さな小さな花、そのひとつひとつが赤と白のシマ模様なのだ!こんな花、初めて見た。今入荷したばかりの様子、ほんの15鉢ほどしか無さそうなので「今を逃すともう逢えないかも」と財布の小銭と相談して一鉢だけ買うことにした。私の様子がよっぽど目立ったのか、老夫婦が立ち止まりのぞきこんで「まぁ可愛らしい!」と一緒に選ぶ事に。「よく見つけたわねぇ、あなたが居なかったら通りすぎてるところだった」と感謝された。「3鉢ほど買いますか」と仲良く選んでいるご夫婦に別れを告げてレジへ行き「後で取りに来ます」とあずかってもらうことにした。取りに行くと別の女の子がいて、中を見たとたん顔がパッと輝いた。「わぁ可愛いですね!」彼女も買って帰ったかもしれない。もしかすると持って歩いてると色んな人に声をかけられるかもしれない。

名前は「宿根バーベナ/ミータン」もっと和風な名前かと思ったのに。

伸びすぎたら切りもどして肥料を与えると良いらしい。
「再び新しい芽が伸び、花を付け植物全体が元気になります」

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2004年4月27日 (火)

花も団子も


4月の庭は本当ににぎやかだった。いつもの春ならソラマメやスナップえんどう、ワイルドストロベリーなど、食卓へ上るものたちの花が中心だったが今年はまさに「お花ばたけ」。

まっ白な原種のチューリップに始まり薄紫色のハナニラ、すみれ色のチューリップ、一輪づつがストライプ模様が入っているムスカリ、真っ赤で花の真ん中が黒い原種のチューリップ...秋にもらって植えつけた球根が次から次へと咲いている。ミツバチが忙しそうに飛んでいる。直植えしたまま本当に何の世話もせず放りっぱなしだったのにどれもみな元気に育ってくれた。

唯一、ちょっとしゃれっ気をだして鉢植えにしたムスカリだけは、2月に一度、葉っぱが全部枯れてしまった。「駄目でもともと」と短く刈っておいたらちゃんと花芽が出てきてほっとした。「やっぱり全部、直植えにすれば良かったなぁ...」球根は掘り起さず植えっぱなしで来年も咲いてくれるらしい。だんだん野生化して行くのかもしれない。チューリップはタネが出来ないものと思っていたけれど原種の方は花が終わったあとに実が出来てきた。種まきできる位になるのだろうか?

これはスナップえんどうの花。可憐な花の後には、美味しい収穫が。

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2004年3月30日 (火)

原種


冷たい雨続きだった先週、一日だけ晴れた日曜日の朝に
チューリップの花がひらいた。
年末からあたためてきた大切なライブイベントが行われるその日
チューリップの花はひらいた。
秋に植えたまま、本当に何にも手をかけてやらなかったけれど、
きびしい寒さを通り抜け、暖かな陽ざしをあびてツンととんがった花びらをひらいた。
背たけは20センチほど、細くてきゃしゃな茎にうつむきかげんのツボミが
一株に3つほどついている。
知らずに見たならほとんどの人はチューリップとは思わないだろう。
朝、二りんだけしか咲いていなかったのが出かけるときにはまた二りん、
「いってらっしゃい。きっと良いライブになるよ」そういっているように
精一杯花びらをひろげてゆれていた。

その日のライブは、たくさんの人の、たくさんの気持ちのこもった素敵なものになった。

「そんなに一生懸命ひろげるとすぐに散っちゃうよ」
こっちの心配をよそに、夜は花びらを閉じて眠り、朝にまたひらいて、
その後一週間、可憐な顔を見せてくれている。

外ではまた雨がふりはじめている。暖かな春の雨が。

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